上腕二頭筋

大阪市東成区 今里 にあります鍼灸治療院リーチです。
上腕二頭筋 について筋膜リリース的考察です。

どこにあるの?

上腕の全面にあります。

上腕骨(肩関節から肘関節まで)の

前側についています。
肘を曲げた時力こぶになる部分が筋腹で
長頭と短頭の二頭からなります。

二関節筋
二頭とも肩関節を越え
短頭は肩甲骨の烏口突起
長頭はその付け根あたりを
起始部とします。

二関節筋
二頭とも肩関節を越え
短頭は肩甲骨の烏口突起
長頭はその付け根あたりを
起始部とします。

二頭は合流し一つの腱になり
肘関節を超え
橈骨粗面及び上腕二頭筋腱膜
停止部とします。

腱のようにはっきりした停止部ではない
上腕二頭筋腱膜はリリースしにくい部分です。

当院ではミオラブで行います。

 

肘に近い深層には単関節筋の上腕筋があり
肘関節の屈曲をより強力なものにしています。

どんな動きをするの?

肩関節 肘関節の屈曲と前腕の回外作用です。

二関節筋ですから
肩関節肘関節の動きに関わります。

肩関節の動きは屈曲です。

肘関節では屈曲に関して
橈骨粗面に停止した腱でささえ
上腕筋とともに強力な力を出します。

また肘関節から先の前腕内側に位置する
上腕二頭筋腱膜への作用により
前腕を回外させます。

拮抗筋は?

※拮抗筋 反対の作用をする筋肉

上腕三頭筋です。

肩関節も肘関節も
屈曲に対して伸展する
拮抗筋は上腕三頭筋になります。

ボールを投げる
バットを振る
などの動作の時
物理的な動きの基本は
手に持ったものを
体の中心に近い方から遠い方へ
離していくことになります。

このときの肘の動作は伸展で
上腕三頭筋の働きですが
伸びきる前に肘の動きを止めるために
上腕二頭筋 が働きます。
動いている状態を止めることのほうが
衝撃とともにより強い負荷がかかります。
球技をする時はフォロースルーに常に気をつけなければいけません。

上腕骨頭をひきつける役目もあります。

肩関節は球関節ですが
その凹側は浅く周りの腱と筋肉で
球体の上腕骨頭を肩甲骨の関節窩へ
引きつけています。
腱板が引っ張り上げ支えていますが
上腕二頭筋 と三頭筋にも
肩関節のクリアランスを保つ役割があります。

この二つが病的に緊張し拘縮すると
肩関節の間隔が狭くなり
動きが悪くなります。

 

これが肩関節周囲炎(五十肩)の
ごく初期の症状です。

肩の痛み始めは上腕二頭筋の起始部です。

上腕二頭筋の起始部は三角筋に覆われ
領域では「肩」に含まれます。
そこを痛めても
「腕がおかしい」
とはならず
「肩がおかしい」
と思ってしまいます。

この勘違いが五十肩の初期症状から
重症化させてしまう原因だと
私は考えています。

肩が痛いと思うことで
腕をぐるぐる回したり
自己流のストレッチをしたりで
こじらせてしまいます。

上腕二頭筋が正常かどうかの見極め

上腕二頭筋 が正常な状態とは
肘関節が伸び切っていることで確認できます。

しかし二関節筋なので
肩関節屈曲時に
肘だけが伸びていても

確認にはなりません。

一つのやり方としては
うつ伏せに寝て腕を下方に伸ばし
手のひらをベッド面に広げた時
肘が浮く場合は
過緊張で短縮していることになります。

上腕二頭筋の拘縮は
五十肩 肘の症状 手首の症状などにも
関わってきます。

自身でも常に気にしておくべき事項です。


あなたのご来院を
心からお待ちしております。


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